部門のご紹介
リハビリテーション部
当院は、病床数137床(回復期リハビリテーション病棟38床、医療療養病棟99床)の地域中核病院として入院・外来・老健・訪問リハビリテーション・デイケア(通所リハビリテーション)など包括的リハビリテーションを展開しています。最近では小児リハビリテーションにも力を入れております。セラピストの教育制度としては、プリセプター制度の導入、関連施設とのリハビリテーション合同研修会、新たな資格取得や学会発表等も積極的に行っております。
患者さんへの最善なサービスが提供できるようにセラピスト一人ひとりの個性と感性を生かし、プロの集団として他職種と連携し、理学療法士・作業療法士・言語療法士の枠を超えた総合的なリハビリテーション科を目指しております。
リハビリテーション部の取り組み
- すべての分野のリハビリを実施しています
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理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が疾患別リハビリにおいてすべての分野のリハビリテーションを全力で実施しています。
- 1日でも早い在宅復帰を目指すために
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セルフケア(食事や入浴)はもちろんベッドから離れて行います。それに加えて、楽しみや趣味などを取り入れたイベントを毎日行うことで、目的をもって長い時間ベッドから離れることを実践しています。離床は早期退院への一番の近道です。
- 食べる楽しみを大切に
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当院では医師(歯科医師)指導の下、言語聴覚士や管理栄養士、歯科衛生士、看護師がチームを組み、在宅復帰に向けた摂食嚥下リハビリテーションに取り組んでいます。食事は栄養摂取という目的だけでなく、食べる楽しみでもあり、私たちはこの楽しみの部分を大切にしたいと考えます。
- 自分でトイレを支援します
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在宅復帰を目指すにあたって、排尿・排便の自立は、食べることと並ぶ最重要課題の一つです。患者さんの尊厳の回復と、ご家族様の介護負担の軽減、私たちは排泄自立に向けて本気で取り組んでいます。
- 多職種協働と退院支援への取り組み
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リハビリテーション効果を最大限に引き出すために、看護・介護の専門職と強力なチームを形成し、全力で在宅復帰へ向け支援いたします。退院にあたってはソーシャルワーカーやケアマネジャーと協力し、社会資源の活用や介護福祉サービスについて情 報提供とご提案をいたします。
- 疾患に応じてさまざまな機器を利用します
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疾病や障がいに応じたさまざまなリハビリテーション機器を積極的に導入し、治療の一手段として活用します。
- 在宅復帰後のフォローも万全です
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入院初期から積極的なリハビリテーションにより早期退院を目指します。もちろん退院後も外来リハや訪問リハ等の手段で安心の在宅生活をご支援いたします。
いろいろリハ
当院ではリハビリテーションを特に重要視しています。高齢の患者さんの場合、急性期治療を終え入院された患者さんの日常生活動作(ADL)は病前と比較し著しく低下しています。在宅復帰のためには十分なリハビリテーションが必要です。地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟での充実したリハビリテーションにより在宅復帰を目指すことはもちろん、退院後も訪問リハビリテーションなどの在宅部門にも力を入れ、安心できる在宅生活を支えます。
個別リハビリテーション
理学療法士(PT)・作業療法士(OT)・言語聴覚士(ST)が365日、最大3時間の個別リハビリテーションを実施します。運動機能や認知機能、嚥下機能など患者さんの状態を総合的に評価し、最適なリハビリテーション計画を立案し、治療を行います。
集団リハビリテーション
人とのふれあいや楽しみの要素を取り入れた集団リハビリテーションを行っています。生活に必要な動作を集団で行うことで互いに協力し会話を楽しみながらリハビリテーションを行うことができます。また、日中ベッドで寝ている時間を減らすことは、運動や認知機能の低下を予防し、回復への近道となります。
摂食嚥下リハビリテーション
高齢者は疾病などが悪化した場合、嚥下(飲み込み)機能が低下し疾病は治癒したものの、食事ができず在宅復帰ができない状態になることがあります。そうしたことを防ぐため、言語聴覚士(ST)を中心に入院後早期から嚥下機能を評価し、適切な食事で機能訓練を行っていきます。
膀胱直腸機能リハビリテーション
自らの意思で、自らトイレで排泄を行う。人として当たり前の行為だからこそ全力で支援すべきと私たちは考えます。入院直後から早期排泄自立を徹底して意識し、個々の障がいタイプに応じたリハビリテーションプログラムを実践します。
ホームワークの促進
個別・集団リハビリテーション以外の時間を有効に活用していただくため、療法士は患者さん一人ひとりに応じたホームワーク(自主練習)を提供しています。患者さんが高いモチベーションでホームワークを実施することが退院への近道です。コーチ役としての療法士のスキルも非常に重要となります。
さまざまなリハビリテーション機器の活用
●ロボットスーツHAL🄬
機能改善・機能再生治療
“生体電位信号”を読み取りパワーユニットをコントロールすることで、人と一体となって関節の動きをアシストすることができます。
●Honda歩行アシスト
効率的な歩行をサポートする歩行練習機器
歩行時の股関節の動きを左右のモーターに内蔵された角度センサーで検知し、制御コンピューターがモーターを駆動します。「倒立振子モデル」に基づく効率的な歩行をサポートする歩行練習機器です。
●免荷式歩行器(オール・イン・ワン)
オール・イン・ワンは、立位が不安定な方でも行動範囲に制限を受けることなく、安全かつ快適に歩行を楽しむための歩行器です。
●体制成分分析装置(Inbody S10)
体水分均衡や筋肉情報を部位別に分析
複雑な手続きが必要なく、ベッドの上に横になって電極を装着するだけで体水分量・筋肉量・体脂肪量などを100秒以内で測定します。
●リハビリ支援アプリケーション(iPad)
各種物理療法機器(SSP療法、低周波、極超短波 等)
ロボットリハビリテーションの導入
●ロボットスーツHAL🄬
●上肢リハビリ装置CocoroeAR2
●Honda歩行アシスト【対象疾患(脳卒中・脊髄損傷・筋萎縮性側索硬化症・ギランバレー症候群・脊髄小脳変性症・脳性まひ 等)】
CoCoroeAR2
上肢の自動運動をサポートし、反復訓練を行います。
脳血管疾患、整形疾患などによる上肢運動機能障害を持つ方を対象に、電気・振動刺激を併用しながら上肢(肩・肘)の自動運動をサポートする装置です。患者さんに合わせた訓練パターン、課題の難易度、免荷量の設定をし、適切な負荷量のもと反復訓練を行なうことができます。
園芸療法の実施
入院患者さんだけではなく、デイケア等の当院施設をご利用の患者さんに対しても、「園芸療法士と共同した本格的な園芸療法」を導入しています。季節の花々との関わりによって、精神面での支援を行っております。準備も当院で行っておりますので、お気軽にご相談ください。
小児リハビリテーション
小児科医と連携し、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士による個別に対応したリハビリテーションを提供します。
1歳頃〜中学卒業までの運動発達や言葉の遅れがある方が対象になります。歩行訓練での筋力向上などの運動機能発達訓練、箸を用いた手指訓練などのADL(日常生活動作)の向上、言葉の理解力や発話力をのばすことや、認知・記憶等の能力を高めることでコミュニケーション能力を促すアプローチを行っています。
さらにご家族が抱える発達の不安を和らげるため、療法士によるカウンセリングも実施しています。
- 機能性構音障がい
- 言語発達遅滞
- 知的障がい
- 染色体異常
- 脳性麻痺
- 自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群、自閉症など)
- 運動発達遅滞
- 発達性協調運動障害
- 〈対象年齢〉1歳頃~中学卒業まで
Rehabilitative Intervention for Daily Living(RIDL)
トイレや更衣、歩行など、日常生活の中で介助が必要な動作について、リハビリスタッフがピンポイントで専門的に関わります。個別・集団リハビリテーションに加え、一人ひとりに必要な動作へ的を絞ったこの取り組みは、目標とする動作の早期獲得を可能とし、退院へと導きます。